1.赤い花が咲くころ
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
ゆらゆらと陽炎に 好きだった古びた駅
風吹く路地 曲がれば 懐かしいあの家
きらきらと陽だまりに 羽ばたく鳥たちの影
まだ若い母の手を ずっと握っていた
心は帰れる場所を知っているのに
時間の流れは 誰にも止められない
ひらひらと赤い花 手を振るように咲いている
さよならも言わないで みんな消えてゆく
ゆらゆらと黄昏に 虫の音響く坂道
振り返り見渡せば 空さえない街
心が帰れる場所を忘れないなら
見えない明日を怖れはしないけれど
瞳を閉じれば 蘇る想い出
いつまでも消えないように この目に焼き付けて
ひらひらと赤い花 燃えるように咲いている
移ろいゆく全てを
ただ見つめている
ただ 見つめてる
2.世界
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
「世界は全て愛で… 愛があれば平和で…
誰にも愛はある」と みんな口をそろえる
それならばなぜいつも 愛を求める人や
涙を流す人が こんなに溢れてるのでしょう
ずっと信じてるのね 奇跡が起こること
確かなものはきっとその胸に…
心を重ねて この手を繋いで
交わした言葉は 必ず時を越えて
きっと 生きる力に
生きる力に
空の色 水の音 声も風に消えて
なにかが変わったこと たぶん誰か気付いてた
ずっと待っているのね 奇跡が起こること
冷たい太陽に耐えながら…
心は知ってる この手で救える
交わした言葉が 同じじゃなくたって
きっと 分かり合えるの
傷はすぐに治らず 癒す術も見つからない
それでも人は人を愛すの…
心を重ねて この手を繋いで
交わした言葉は 必ず時を越えて
きっと生きる力に
心は知ってる この手で救える
交わした言葉が 同じじゃなくたって
きっと 分かり合えるの
生きる力を
3.悲しみの傘
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
雨が降ってきたよ あなたの涙ならば
早く上がるように 空に歌うよ
風が吹いてきたよ あなたのため息ならば
幸せ逃げないように 花に願うよ
いつでも想ってるよ
どんなに苦しい時だって 抱きしめるよ
悲しみがあふれたら
どんなに遠い所だって 駆けつけて
あなたを守る傘になろう
星のない夜が あなたの心ならば
輝き戻るように ずっとずっと願うよ
あなたの微笑みで
どんなに苦しい時だって 乗り越えられたの
私の悲しみに
どんなに遠い所だって 駆けつけてくれた
あなたを守る傘になろう
いつでも 微笑んで
どんなに苦しい時だって 抱きしめるよ
さみしさに凍えたら
どんなに遠い所だって 駆けつけて
あなたを守る傘になろう
あなたと一緒に生きていこう
4.夢の中の夢
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
背中押されて飛び込んだ部屋は
出口もなくて ただ僕が独り
曇る瞳に 乾く唇
鏡の奥に 今の僕が映る
誰か気づいてと 伸ばす手の先で 虚しい闇広がるだけ
忘れるはずのない 優しい声は聴こえるのに
夢の中で夢を見てる 君を求めてる
抜け出せない孤独のドア 鍵は君が持ってる
戻る場所さえ どこにもないと
見えない壁が 光を遮って
抱きしめてるのは 記憶の残骸 綺麗な肌も冷たくて
幸せのかけらを拾い集めて 何が出来る?
夢の中で夢を見てる 君を求めてる
抜け出せない孤独のドア 鍵は君が持ってる
未来に行けば どこに出るの? それは正しいの?
過去向きは どう変わるの? それはいけないの?
夢の中で夢に堕ちて 君に迷ってく
目を覚ましても逢えないなら 何度も夢に堕ちよう
5.心の河
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
流れ行く深い水面 覗き込んで見える私
歪む顔は流れのせい? それともそれが本当の私?
ゆらり 澱み ぐらり 濁り
ただそこにあるほど 届かなくて
失い傷付き 涙涸れるまで
人は何故気付かない 愚か者なんだろう
誰もが愛して愛されているのに
人は何故気付けない 哀しいものだろう
渇くことも 凍ることも 戻ることも 出来ないまま
心までも 流されながら それでも必死にもがいている
愛に委ね 時に縋り
また楽に生きれる道を探す
幸せ知るほど 寂しさを知って
比べられる誰か 探しているんだろう
優しさ知るのに 苦しみも知って
醜い自分をまた 許してしまうんだろう
失い傷付き 涙涸れるまで
人は何故気付かない 愚か者なんだろう
誰もが愛して愛されているのに
人は何故気付けない 哀しいものだろう
6.遠い記憶
作詞:森恵・松井五郎
作曲:森恵
眩しく揺らめく木漏れ陽が
明日へ続く道 ただ照らしてた
あれから ひとりでいた季節
立ち止まれば心に いつも声が聞こえた
鮮やかなまま 遠い記憶
あなたがくれた輝きは
まだずっと 近くにある
言葉を無くしてしまった日も
迷う私の背中を そっと押してくれた
寄り添い過ごした日々の
数え切れないものが 今とてもよくわかる
言えなかった あの「ありがとう」
あなたに言える その時が
来たのかな… 空が見てる
戻らない時間だからこそ
大事にしたい 強く思うんだよ
どんなモノにも 決して代えられない
ふたり歩いた軌跡
鮮やかなまま 遠い記憶
あなたがくれた輝きで
また一歩 歩き出せる
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